HOME > エッセイリレーエッセイ2007年メタボリック症候群と体脂肪計
エッセイ

メタボリック症候群と体脂肪計

廣瀨 幸成 会員

それは、昨年暮れの出来事。仕事を終え、しばしの休息を得ようと馴染みのスナックに行く。その店のボックス席に腰を下ろし、座席に深々と座る。女性がおしぼりを持って私の横に座る。私は、差し出されたおしぼりを広げ、顔にのせた。心地よい温もりが私の心を和ましてくれた。そのときである。私のお腹に温かい感触を感じた。その感触は、徐々に円運動へと変わっていった。私は、何が起きているのかを確かめるため、おしぼりを顔からとってみた。私の目に映ったのは、その女性が私のお腹をゆっくりと撫で回している光景だった。そして、女性から「“これ”すごいですね!」との一言。私は、すかさず「臨月だから触らないで!」と反撃。しかし、その言葉にはいつもの勢いはなかった。私のお腹は、その女性の目には人体の一部ではなくただの物体としか映らなかったのだろう。それで、“これ”と表現してしまったのだ。

その日は、憂鬱な気持ちで帰宅。帰宅後、医師の言葉を思い出す。昨年のMRI検査の結果、私の内臓脂肪は標準値の3倍の数値であることを告げられ、このままにしておくと三大生活習慣病で早死にするとの指摘であった。まさに、メタボリック症候群である。このことは私もうすうす感じていた。私の自宅には、埃をかぶった体脂肪計がある。以前に計測したとき、私の体脂肪率は40%を超えていた。体重は、約89キログラム。つまり、私の体重のうち約35キログラムが「ラード」なのだ。恐怖の「油人間」である。

このままでは、いけない。「来年は、恐怖の「油人間」からの脱却だ。」と決意。そこで、内臓脂肪は運動でもっとも消費されるというので、とにかく運動しようと発心。そして、健康プラザに通いトレーニングマシンを使ってほぼ毎日約1時間の運動を決意し、それを1カ月以上継続している。今では、一日に一回汗をかくことが習慣となった。体脂肪計とも友達になった。毎日、体重と体脂肪率を計測するKとおが楽しみである。今では、体重が6キログラム減少し、83キログラムとなり、体脂肪率も35%に減少した。おかげで、お腹もスリムになり、顔も顎の場所が分かるようになった。

メタボリック症候群対策は、運動をし、体脂肪計と友達になることだと確信した。今も、運動は継続している。次回には、シャープな体になったことを報告できるのではないかと心躍らせる今日この頃である。

 

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