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弁護士の仕事

 弁護士は司法試験、研修を経て、知識と経験を蓄積した「法律のプロ」といえる職業です。
  「弁護士って裁判のときに頼むものでは」と思っている方も多いのではないでしょうか。弁護士の仕事は、裁判所での仕事だけではありません。まず、紛争を起こさないようにするのも、弁護士の仕事のひとつなのです。
 たとえば、契約書の作成をすることも弁護士の仕事です。権利・義務についての約束ごとは、きちんと取り決めないと争いごとが起きる可能性もあります。弁護士に相談すれば約束の内容をはっきりさせ、将来に備えることも出来ます。弁護士は「法律に関することであれば、何でも相談OK」なのです。
 「職場でセクシャルハラスメントにあった」「残業代が支払われない」「退職金がもらえない」これは労働者の権利義務の問題、「子どもがいじめにあった」こんな悩みも、子どもの人権擁護という点から立派な法律相談です。日照・騒音をめぐる近所とのトラブル、クレジット・先物取引・サラ金による被害なども、弁護士の守備範囲。離婚や相続に関するトラブル、お金の貸し借り、土地・建物の売買や賃貸借といった問題も、裁判にならなければ弁護士に依頼できないわけではないのです。悩んでいるうちに問題が複雑化してしまうこともありますから、何はともあれ、早めに足を運ぶことをおすすめします。

弁護士はどのように仕事をすすめるのでしょうか?

 民事・家事事件の場合は、弁護士は相談依頼を受けた方からまず事情を聞きます。つまり「法律相談」にのります。そして法的な問題点を見つけ、解決のためのアドバイスをします。場合によっては、相談者・依頼者が自分たちの力で解決できることもあります。しかし、やはり弁護士の力が必要だと判断した場合、事件解決のため依頼者の代理人として活動します。相手方と話し合いで解決できそうなときは、直接交渉を行うこともあります。話し合いだけでは解決しなかったときには、訴訟つまり裁判を起こしたり、たとえば民事や離婚や遺産分割の調停を申し立てたりすることもあります。弁護士は依頼者の方と協力して裁判所に提出する書類の作成、裁判所法廷に出席するなど裁判手続きすべてについて依頼者の代理人として行動します。
 刑事事件の場合は、犯罪を犯したと疑われて警察に逮捕されている人にまず面会に行きます。事情を聞き、取り調べに対するアドバイスをし、ケースによっては裁判にかけられないように弁護活動を行います。裁判にかけられた場合は裁判所の法廷などで弁護活動を行います。

弁護士に相談する場合は?

 弁護士と相談する場合は、次のことをこころがけると良いでしょう。
 相談することに関係するすべてを弁護士に打ち明けることです。自分の不利なことでもちゃんと弁護士には打ち明けましょう。弁護士は、依頼者の方にとって有利なことも不利なことも含めた事実関係を前提として紛争解決のための対策を考えます。対策を立てたあと、隠していた不利な事実を相手方から指摘され、その通りだったとすると対策の大前提が崩れてしまい、たとえば裁判に負けるという事態もありうるのです。
 相談内容は、あらかじめメモで整理しておいて相談すると、短時間で相談事の要点が弁護士に伝わります。「自分は何を悩んでいるのか」「誰といつから、どのような紛争がおこっているのか」など、整理された相談だと弁護士もすみやかに的確なアドバイスができます。
 相手方や裁判所から届いた書類などはもちろん、関係している全ての書類を持参してください。重要な書類かどうかは、弁護士が判断します。全部の書類を見ることは、弁護士が事件全体を理解する材料にもなりますし、依頼者の言い分が正しいかどうかもわかります。関係がありそうな書類は、とりあえず持っていくといいでしょう。
 費用の話は遠慮しないで聞いてください。実際に代理人として依頼する場合は、ケースによってかかる費用も違ってきます。弁護士は、費用についてあらかじめ説明するよう心がけてはいますが、もし説明がなかった場合は、しっかりと説明を求め、きちんと確認しておきましょう。また、費用の点を含めた委任契約を弁護士との間で作成することもできます。

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